#04 始めてみたら、想像と全然違った。
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ブランドを始めてみたら、想像と全然違った。
ブランドを始める前は、もっと服のことばかり考えるものだと思っていた。
どんな服をつくるか。
どんな世界観にするか。
どんな写真を撮るか。
もちろん、それも大事だった。
でも、実際に始めてみると、それだけでは全然足りなかった。
いい服を並べれば、ブランドになるわけじゃない。
始めてから、そのことを何度も考えるようになった。
服をつくるより、伝えるほうが難しい。
自分では格好いいと思っている。
でも、伝わらない。
写真を撮っても、
動画をつくっても、
SNSに投稿しても、
見てもらえなければ存在していないのとほとんど変わらない。
逆に、見てもらえても、
「何のブランドなのか」
が伝わらなければ、そのまま忘れられる。
服が好きでブランドを始めても、服だけ考えていればいいわけではなかった。
これは、始めてみて初めて実感したことだった。
正解だと思っていたものも、普通に間違える。
ブランドを始めると、毎日のように判断する。
この写真でいいのか。
この商品でいいのか。
この見せ方でいいのか。
この言葉でいいのか。
そして面白いことに、
自信を持って決めたことでも、普通に間違える。
反応がない。
思ったように伝わらない。
逆に、そこまで期待していなかったものに反応が集まる。
そのたびに考え直す。
ブランドを育てるというのは、最初につくった正解を守り続けることではなく、
間違いながら、解像度を上げていくことなのかもしれない。
IAKUも、まだ完成していない。
IAKUは、始まったばかりのブランドだ。
だから、完成しているように見せるつもりはない。
これから商品も変わる。
写真も変わる。
発信の仕方も変わる。
今「IAKUらしい」と思っているものが、一年後には少し違って見えているかもしれない。
でも、ひとつだけ変えたくないものがある。
無難すぎる服と、奇抜すぎる服の間を探すこと。
普通に着られる。
でも、普通では終わらない。
その感覚は、これからも追い続けたい。
完成したブランドを見るより。
すでに完成されたブランドを見るのは面白い。
でも、
まだ何者になるか分からないブランドを見るのも、意外と面白いと思う。
失敗するかもしれない。
途中で考えが変わるかもしれない。
昨日まで正しいと思っていたことを、明日にはやめるかもしれない。
それも含めて、ブランドが育っていく過程だと思っている。
IAKUが一年後、どんな服をつくっているのか。
どんな人が着ているのか。
どんなブランドになっているのか。
私たち自身も、まだ知らない。
だから、今はその途中を見ていてほしい。